学習計画を立てる時に起こりがちなのが、最終的な目標だけを考えてそこから逆算して計画を立ててしまう事です。

逆算して計画を立てるのは問題ないのですが、最終的な目標だけを考えて学習計画を立てると、自分の勉強の「やる気」を加味していない計画になってしまう事も多いです。

計画を立てた段階(まだ勉強始めてもいない段階、もしくは勉強をスタートして少し経ったぐらいの時期)ではめちゃくちゃやる気があるので、その計画でやっていける気がするかもしれませんが、計画を実行するのは「やる気があまりしない時にも面倒くさい時にも手を動かし続ける未来の自分」です。

なので、その自分が実行できる様に計画を立てなくてはなりません。

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どんな学習計画なら後の自分が実行できるか?

どんな計画なら自分が実行できるか?というと、その一つに、「常に『達成できそう』と感じる目標が目の前にぶらさがっている計画」があります(勉強始めてもすぐ飽きる原因とは?)。

現実的に手を動かし続けられる様な気になる目標設定が続いているだけになっている計画です。

これは、最終的な目標に向かって近づいている感覚や満足感が日々の勉強で得られる事が多いので、やる気がだんだん下がってしまうのを防いでくれます。

頑張っているのに求めている成果まで全然近づいている気がしないとモチベーションが下がり、モチベーションが下がると、手が止まってしまいますのでそれを防いでおくのが目標達成に役立ちます。

なので、学習計画を立てる時には常に「達成できる気がする」というポイントが連続しているだけにするのが目標を達成するコツになります。

常に“達成できる気がする”学習計画とは?

例えば、現時点での試験での点数は0点に近いけど、最終的には合格点の800点をとりたい!という場合を考えてみます。

この場合、仮に今0点だとすると800点なんて届く気がしない、と感じる事と思います。

ですが、今は0点だとしても、もしこれが600点になったら800点はどの様に感じますか?

普通に届く気がしますよね?

じゃあもし、600点を目標にして、仮に0点→400点になったらどうですか?

400点まで届いたら600点は普通にいける気がしますよね?

250点まで届いたら400点はどの様に感じますか?
150点まで届いたら250点は届く気がしない点数ですか?
100点まで届いた時の150点はどうですか?

常に手が届きそうな目標設定にするのが、無理なく実際に実行できる学習計画を立てるポイントです。

明確にイメージできる物は達成しやすい→明確にイメージできる物が続いているだけにする

600点に届けば最終的な目標の800点はイケル気がするし、ほとんど場合実際にいけます。

400点に届けば、600点もイケル気がして実際に達成できる事が多いです。

これは、600点→800点にする事が明確にイメージできる様になっているからです。

0点の内から、800点を目標に計画を立てても「いけそうな気がしない」のは“どうやって到達するのか全くイメージできない”からです。

そうすると、何やって良いか分からず手が止まってしまい、点数上がらずやる気も上がらず、最終的に手が止まります。

明確にイメージできる事の利点の一つは『手が止まらない』事です。

手が止まらないと実際に行動できるという事なので実際に学習計画を進める事ができ、行動すればやる気が出てきます。そしたら更に学習に時間を使えて勉強量が増えるので点数が普通に上がり、更にその先が『明確にイメージできる』様になってきます。

なので、学習計画を立てる時には『今のレベルでも目標到達が明確にイメージできるもの』が続いているだけにします。

日々の勉強ではそこに到達する事が目標になります。

そしてそこに到達するとその先が見えて、それがただ何回も続き、最終的な目標に到達できます。

今0点だとしても800点中50点に到達するのは明確にイメージできますよね?

そしたら、学習計画を立てる時には50点に到達する事を目指します。

実際に50点に到達したら、その後は上記の様にその先がどんどん見えてきて手を止めずに自分の努力を続ける事ができます。

更に自分が100%コントロールできる目標に変換

更に言うと、目標を立てる時には、第三者に影響されない様な目標にするのが達成するコツになります。

試験の難易度は第三者に変えられてしまい取れる点数が変わってしまいますが、『一日何問やるか?』は完全に自分がコントロールできる事柄です。

こんな感じで目標を自分が完全にコントロールできる物に変換しておくと、自分の頑張りで絶対に到達できるので、確実に“その先”が見える様になります。

50点とるには何問覚えれば良さそうか?を考え、その問題数を覚える事に目標を変換します。50点とる!を目標にして頑張るのではなく。

「50点とるには、適当でも良いから50問やれば達成できそうな気がする」と感じたならば、「なんだかんだで50問やる」を目標にします。

そして、その後50問できたら70問が明確にイメージできる様に自分の意識が変わっています。それが100問、200問とどんどん続いていきます。今は200問と聞いてイケル気がしなくても。

最初がきついですが、複利的に“やれそうな気がする”値の幅が増えていきますので、最後の方は一気にイケル気がするし、実際に一気にいける物事が多いです。

なので、学習計画を立てる時には、『達成できる気がする目標』が続いているだけの計画にするのが、無理なく実際に進めるコツになります。

また、スタディサプリとかで勉強するのならば、ちゃんと担当の講師の指示通りに、素直に聞いて素直に実行していくのが良いです。
(→スタディサプリ高校・大学受験講座の効果を高める使い方

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