効率の良い勉強方法の一つに『常に7~8割理解・2~3割分からない状態での学習』があると書きましたが、『薄い問題集を先にやると、どうしてイライラする事なく受験勉強を継続できるのか?』という理由が分からないと、もしこの勉強法でやろうと思ってもやり辛いと思いますので、以下に書きたいと思います。

どうして薄い問題集を先にやると勉強が継続できるのか?

薄い問題集は掲載されている問題数が少ないので大半を覚えるのもそこまできつくないですし、掲載されている問題は今までの高校生活の中で何回も見たことあるような重要な問題なので、忘れてしまっている状態だったとしても再度勉強した時に頭に物凄くスムーズに入ってきます。

『分量少なく、割とスムーズに覚えられて理解できる学習』というのは、自分に与えるストレスが少なく、理解できずに(覚えられずに)イライラする頻度は少ないので精神的に楽な状態で日々勉強する事ができます。

なので、薄い問題集を終わらせる事は、勉強の習慣がついていない時期だったとしてもそこまで難しい事ではなく、そこまで難しくないので受験勉強が継続しやすくなります。

やり切るのがきつくない問題集とは?

例えば、15ページぐらいの問題集の知識を頭に入れなくてはならない時を考えてみて下さい。

15ページの問題集は薄いので、すぐに問題集の終わりが見えて全然ストレスに感じないし、代表的な問題しか載せられない(※)ので早めに重要な問題や知識を頭に入れる事ができます。

※めちゃくちゃ薄い問題集を作るという事は、掲載する問題数を増やしたくてもページ数的に足りないので、編集段階でどんどん切っていかなくてはなりません。そしたら残るのは、やはり大事な問題(大元となる知識)が多いです。

分量少なく、もう既に見たことがある様な代表的な問題ばかりなので、薄い問題集をやり切る(大半を覚える)のは、そこまできつい事ではありません。

そして、そこまで“きつくはない努力”で薄い問題集の大半を覚えた事が後々の問題集をやる時に効いてきます。

これから先の問題集が割とストレス少なくイライラしないで勉強できる

これから先違う問題集(志望大学の合格点に足りると判断した問題集)をやる時にも、もう既に大きな部分(薄い問題集で覚えた代表的な知識)が頭に入っているので、ストレス少なく割とイライラしない『7~8割理解・2~3割分からない状態』で受験勉強をする事ができます。

もちろん新しくやる問題集には知らない知識(細かい部分)がたくさん出てきますが、その中に出てくる一番メインの知識はもう既に頭に入っているので、それに関連する知らない知識はストレス少なく勉強できますし、理解自体もスムーズにいく事が多いです。

メインの知識があると知らない知識の理解もスムーズにいく?

『メインの知識があると知らない知識の理解もスムーズにいく』というのが分かり辛いかもしれませんが、これは「先にストーリーのあらすじが頭に入った上で読むマンガ」みたいな状態です。

先にストーリーのあらすじが頭に入った上でマンガ読んだらめちゃめちゃ早く理解しながら読み進められますよね?そもそもマンガは理解しにくい読み物ではないですが、通常よりも更に早く読み進められるのは簡単にイメージできると思います。

マンガでは先にあらすじ教えてもらっていたら、読んでいても楽しさが半減してしまう事もあるかと思いますが、ストーリーの大きなポイント、ポイントが頭に入っていると、細かい部分の展開になってきても“理解する事自体の難易度”はかなり下がります。

先に薄い問題集で“あらすじ”を頭に入れていると(『7~8割理解・2~3割分からない状態での勉強』だと)、同じ事が後々の問題集でも起こります。

“あらすじ”にくっつけながら覚えられるから暗記しやすい

そして、その既に暗記している大きなポイント、ポイントに細かい部分を絡めながら覚えられるので、後に「ストーリーを教えて下さい。」と言われたとしてもかなり細かい部分まで言える“あらすじ”を話す事ができます。

後に「ストーリーを教えて下さい。」と言われる時というのは、大学受験で言えば塾や予備校の模試だったり、大学試験本番です。
(逆に言うと、「あらすじを誰かに話す“前提で”マンガを読む方が、あらすじを話しやすい」=「後々聞かれた時に答えやすい」ですよね?関連記事:問題集の使い方で大事なポイントとは?

まず、その大事なポイント、ポイントをストレスなく勉強できるというのが、先に薄い問題集をやると大学受験を継続しやすい理由になります。

という事で、薄い問題集を先にやると“志望校の合格点に足りる問題集”も『7~8割分かっている状態』で勉強できる事に繋がり、後の受験勉強もストレス少なく勉強できるのでイライラしないので継続しやすいし、関連させられる大元の知識があるので暗記しやすいという事になります。

他には、苦手分野、やり始めると分からなくてイライラしちゃう分野の勉強をしたいって時は、動画講義で受動的に勉強できる様にするのも効果があります。

スマホで動画を流し始めればとりあえずは勝手に勉強が進むので、苦手な分野も取り組みやすくなります。
(→スタディサプリ高校講座が大学受験に向いている理由

他には、人に話を聞いたりすると、イライラも解消しやすいかと思います。

同じ様な事で悩んでたんだとかつまづきがあったんだとかが分かるだけでも全然違うので。

身近に話聞ける大学受験経験者が見つからないとか、相談しにくいって場合には進研ゼミを使えば、大学に合格した先輩(過去の受講者)にスマホで気軽に相談できます。
(→進研ゼミ高校講座ってスマホやタブレットで受講できるの?

これらは有料サービスですが、イライラ解消できて勉強できるなら安いもんです。後の費用を軽減できる可能性があるわけなので。(浪人する事になった場合にかかる費用や時間的なコスト)

また、教科書の太字部分や問題集の重要な問題だけを先にやる事も同じ様に『受験勉強の継続』と『暗記』に効果があります。

次ページ→教科書の太字や問題集の重要な知識だけを先に学習するとストレス少なく続けられる

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