夜型の方が集中して勉強できると感じている方もいるかもしれませんが、夜型の勉強はあまり「継続」という事に向いていません。
テスト勉強など、短い期間で完結するものならば良いかもしれませんが、大学受験は範囲が広くなりますので、ある程度長い期間、勉強を継続しなくては結果が出にくい試験です。
なので、継続できない勉強法だと、その時には頑張って勉強していたとしても。最終的に今までの頑張りをムダにしてしまう事になってしまいます。
また、夜型でずっと勉強していてもどこかで切り替えなくてはならず、その回数が増えていけばどんどん時間を無駄にしてしまいます。
そして、切り替えに時間がかかればかかるほど、その後の受験勉強のスタートの難易度はどんどん上がっていきます。(「今日は夜型を治す日だから勉強は明日でいっか」など、理由付けが簡単にできるからです。)
昼型の場合には、何か大学受験に対する不安が出てきても、自分で事を大きくし過ぎないという面でメリットがあります。
自分の中で事を大きくして行動できなくなるというのは、「実際に勉強する」という行動に影響が出てきます。
そうすると、勉強がやり始められなくなってきますので、成績が上がらず、そしてどんどん勉強に対するやる気もなくなってきてしまいます。
ですので、自分の中で物事を大きくし過ぎてしまい行動できなくなる夜型というのは、継続という面からすると適していません。
もちろんやらないぐらいだったら、夜でも勉強した方が良いとは思いますが。
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昼型はポジティブに考えられて行動できやすい
なぜ昼はポジティブになりやすいかというと、周りのものにネガティブな要素が少なくなってくるからです。
環境というのは思考に及ぼす影響が大きいです。
また、夜は基本的にネガティブな思考になりやすく、昼は逆にポジティブに感じやすいので、夜型の時の思考と昼型の時の思考にはより落差が出てきます。
ですので、昼型が余計にポジティブに感じられます。
容易にイメージできると思いますが、やる気がある人たちに囲まれて過ごすのと、まったくやる気がない人たちに囲まれて過ごすのでは、あなたの思考に及ぼす影響がまったく変わってきます。
やる気がない人たちに囲まれている中で、一人だけ「やる気がある状態になる」というのは通常より難易度が上がります。
その逆も同じで、やる気がある人たちの中で一人だけ「やる気のない状態になる」というのは難易度が高いのです。
それだけ流されやすいのです。人間は。
いい意味でも悪い意味でも、簡単に考える方向を切り替える事ができます。
そして、これは人による環境の違いだけではなく、物による環境の違いにも言えます。
物の見え方によってあなたに与える影響がまったく違うのです。
夜に比べると明らかに昼の方が光が多くなります。
光を見て感じるのはポジティブなイメージですから、思考もポジティブな方向に連れて行かれます。
先ほどの人による周りの環境と同じように。
少なくとも、暗いよりは全然ポジティブな普通の思考にもっていってくれます。
ポジティブな考えならば、不安も出てきにくいし、不安が出てきたとしてもその不安を自分で大きくしないようになります。
そうなると、実際に勉強を始める事ができるようになってきます。
逆に暗いところでは、考えがよどんでいきやすいです。
よどんでいけば、自分の中で勝手に不安がどんどん大きくなってきますので、次第に行動ができなくなってきます。
ですので、夜型は勉強の継続が難しいのです。
不安が大きくなると行動できなくなる
夜型は暗い考えが出てくることが多いので、精神的にもきつくなる事が多いです。
大学合格への不安や、成績の不安、勉強法の不安など、これらに対する不安とか恐怖が多く出てきて、行動できなくなっていくのです。
映画などで、恐怖から一歩も動けないシーンなどを見たことがあると思いますが、恐怖感じてたら、一歩も動けなくなるのはホントの事なのです。
そして、この一歩も動けないってのは、言葉通りで、「行動できない」のです。
「勉強しても成績あがらないんじゃないか・・・」と恐怖を感じていたら、行動(=勉強)でき辛くなるのです。
最初は行動できていたとしても、その内その行動は止まってしまいます。
(行動ってのは実際に勉強するという事です。)
ですので、事の発端の「恐怖」、を感じやすい夜型というのは、昼型に比べると勉強の継続には向いていません。
不安を解決しようと考えても、周りは暗く、見えるものも暗い感じがして、それらが影響して、考えもネガティブな方向に持っていかれやすいからです。
ネガティブな思考だと、行動に移すというのが結構難しく、行動できていないから結果もついて来ず、更に暗い方向へ物事を考えてしまいがちです。
昼型の人も夜は不安を考えない
昼型の方も、夜は基本的に解決したい事などは考えない方が良いと思います。
夜は基本的に体が疲れていて、一日過ごした後なので、やはり万全とはいえない状態です。
疲れていると思考も暗い方向にいきやすくなります。
極端に考えると分かりやすいのですが、部活を8時間やった後やお腹が空き過ぎてかなりきつい時に、物事を考えても効果が高くないのは簡単にイメージできますよね?
お腹が空きすぎている時に考えるのは、基本的にネガティブな事です。
そういうのがどんどん出てきたら、やる気が出るような解決策を「実際に行動に移そう!」という考えは出てきづらいのです。
そして、お腹がすいている時は、そもそもそんな事は考えたくもなく、その時に感じる気持ちの大部分は「恐怖」や「不安」などですし、どうしたら食事がとれるかぐらいです。
他の事なんて考えられないのです。
一日で一番疲れている夜の時間に考えるというのは、昼に比べると、こういう方向に近づいている行動です。
ですので、夜は考え事に向かない時間なのです。
考えで終わるのには適しているかもしれませんが、その先の解決策を考え出し、行動につなげよう!という気にならないのです。
(ただの暴論に聞こえるかもしれませんが。)
不安や悩みは昼(日の光の下だと更に気持ち的に晴れ晴れとしています。)に考えると結構、解決策を行動に移そうという気になります。
夜とは違い、解決策を思いついたその日にまだ時間がありますから。
生活リズムを変えたいって場合には予備校等、午前は自習室に行く、等の様にするのが楽かと思います。
生活リズムを変えるのが常に良いとは限らないですが、試験本番は午前からあり、日中にあるわけなので、その時間帯に考えられる状態にしておくのは結構大事かと思います。
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