一日を無駄にしないでやるべき事をやるには、前日の夜や当日の朝にやるべき事を箇条書きにしてリストを用意しておくのが役に立ちます。

簡単な事ですが、「時間はあったのにその他の事をやってしまい、結局一日何もしないで過ごしてしまった」という日が続いてしまった時なんかに特に効果があります。

やるべき事を箇条書きにしておくと、
「その日にやる事の内容と量を自分に分からせる事ができる」
ので、迷う時間(何するか選ぶ時間)が減ってきて、やる前から考え過ぎてしまう事による疲れをなくす事ができます。

やる事を選ばなくて良い状態になっていると、やる前から疲れないで済むってのが物凄く大きいです。

何をすれば良いのか分からない状態で、今日は何しようかな?って考えると、それがあまり気乗りしない物の場合には労力を考えてしまって、やる前から疲れちゃって結局手をつけないままになってしまいやすいのです。

なので、何をする日なのか、何をするために今日一日を使うのか、を前日の夜や当日の朝に決めておきます。

「今日は〇〇をするために過ごす日」っていうのを自分に分からせておくのが大事です。

やるべき事をやるために。

スポンサーリンク

その日のやる事をリスト化する時に意識しておきたい事

やるべき事を書き出す時には、数字を使ったりして明確に内容と量が分かる様に書き、書く必要ないんじゃないかな?っていうレベルの物も書き出しておきます。

書く必要ないレベルの物とは?

書く必要ないんじゃないかな?っていうレベルの物とは、「食事する」とか、「風呂入る」とか、「出掛ける用意する」等の物の事です。

これらの「書く必要性があまり感じられない事」も書き出しておきます。
(あまり細かく書いてしまうとやる事が多くなり過ぎてしまうので、書く必要ないんじゃないかな?ってレベルの物は大きなくくりで書き出します。)

書き出しの例

やるべき事が勉強であった場合には、例えばこんな感じでやる事を書き出しておきます。

  • 飯食う
  • 着替えの用意をする
  • 自習室に入る
  • 英語の長文を3問読む。1・2・3
  • 数学の問題5問に手をつける。1・2・3・4・5
  • 化学の問題5問をそれぞれ5回繰り返す。1・2・3・4・5
  • 映画借りる。
  • 風呂入る。

リストをやれた後にやる事と効果

実際にやった事には線引きをして、「やり終えた」という事を自分に分からせます。

こうする事で、頭の中からそれが消えてくれます。

上記の例で言えば、一つやる事によって8/8から7/8と数が減っていく事によって、その日のゴールが感じやすくなります。

そうすると、無駄に悩んでしまう時間も減ってきますし、今自分がやるべき事は何なのか?もすぐに分かる様になります。

その次の項目に書いてあるからです。

何に取り組み始めれば良いのかが、リストを見れば明らかだから、考え過ぎる前に(疲れる前に)やり始められるのです。

何すれば良いのかはっきりしていない状態と、何すれば良いのか分かっている状態では、取り組むにあたっての気持ちの感じ方が全然違ってきます。

なぜ、取るに足らない「やる事」も書いておくのか?

上述したリストの中にある「飯食う」とか「着替えの用意をする」「映画借りる」「風呂入る」等は書く必要ないと思われるかもしれませんが、「やるべき事」とは言えない事も、「やる事リスト」の中に混ぜて書き出しておくとその他の事に着手しやすくなるので、きちんと書き出しておきます。

上記のやる事リストは、通常なら3個で済む様な内容ですが、その他の取るに足らない事を5つ加えておくと、それが消えた事で「今日やる事はあとどのくらいかな?」ってのが分かりやすくなり、残っているリストに意識が向かいやすくなるからです。

勝手に自分で作ったリストでも、「その日のやる事」っていう同じくくりの中にある事なので、その他の事を取るに足らないレベルの物と同列に見るような感じになります。

そうすると、その他の本当にやった方が良いって感じている物に手をつけやすくなるのです。

「飯食う」も「英語の長文3問」も同列なので、同じ様に「何も考えずに消していく物」って感じるからです。

なぜ取り組みやすくなるのか?

書き出しておくとなぜやるべき事に取り組みやすくなるかというと、「選ぶ」ストレスを感じなくて済むからです。

選ぶストレス

例えば、何も考えずに外食時に店を選ぶ時を考えてみて下さい。

何も考えずに外食するために出掛けると、どの店に入ろうか物凄く迷って、結局いつものあの店ってなったりする事も多いかと思います。

どの店を選んでも良い状態で選ぶ事になると、どの店も同じ様に良い所があるから選ぶ事ができなかったりするし、選ぶ事に疲れちゃって結局いつもの店にする事になったりします。

いつもの店を選ぶっていうのは、考えるストレスがない結果を選んだという事です。

これはやるべき事があるのに、散々それについて考えた挙句、結局何もしないで一日を過ごしてしまった、という時とほとんど同じ流れです。(いつもの店を選ぶ事に問題があるわけではなく、選ぶストレスを回避した部分が同じという意味になります。)

決まっている状態の楽さ加減

ですが、何も考えずに出掛けるのではなく「今日はあの店のあのカレーが食べたいな」って感じで先に決めておいてから出掛けるのならば、すぐ店に入れるし、店に入った後もすぐにメニューが決められますよね?

「今日はカレーか、ラーメンが食べたい」って状態で出掛けるだけでも、何も考えずに出掛けるのに比べると選びやすさが全然違ってきます。

食事などの様に実行するのはきつくない事の場合には、最終的に「食べる」って目的を果たす事は難しい事ではありませんが、勉強などの様に気乗りしない物の場合には、最終的に選ぶのは「何も勉強しない」って事です。「何かしら勉強する」ではなく。

なので、「先に選んでおく」のが重要です。やるべき事をやるには。

少なくとも「ある程度は」先に選んでおく必要があります。

この「先に選んでおく」のがやる事を夜や朝に箇条書きにしておく事です。

今日の朝食は「あの店のカレー」、昼食は「あのコンビニの唐揚げ弁当」、夕食は「自分家でパスタを作る」って分かった上で、一日を過ごすのならば、ご飯で迷う事がないし、不本意な選択肢を選ぶ事もほとんどないのです。

この様にしておくと取り組みやすさが全然変わってくるのです。勉強などでも。

やるべき事をリストにする意味

やる事を箇条書きにしておくというのは、眠る前とか朝起きた後に頭の中に出てくる様々な事を一目で分かる様にし、その時その時に考えれば良い事(意識すれば良い事)を一つに絞るっていう作業です。

何するか考える時(方向性を考える時)と、実際にやる時(実務に没頭する時)を切り離すって作業です。

作業する前に考える事が一つに出来ていると(何を選ぶか考えなくて良いと)、精神的な負担が少ないし、対象に集中しやすくなるので、実際にやれる機会が多くなっていきます。

なので、前日の夜か当日の朝にその日のやる事を書き出しておくと、一日を無駄にしないでやるべき事をやりやすくなります。

何かを始めるまでに時間がかかるって場合には、「導入の一歩目」を意識すると、結果なんだかんだ終わらせられた、ってなる事が多いです。

テスト勉強の始め方を例にして記載した記事ですが、詳しくは「テスト勉強に飽きたりやる気が無くて机に向かえない時には?」をご覧下さい。

次ページ→なかなか行動できない時は頭の中は好きな事で満たし手自体は動かし始める

スポンサーリンク