合格点のため求められる記憶とそのコツは既に—。
勉強をしていても、「覚えたと思ってたのに、試験では解けなかった・・・。」という時や、「ちゃんと勉強をしているのに、テストで点数がとれない」という、ツライ事が起きてしまうコトがあります。
これらはイヤな事ですが、テストに必要な記憶のレベルを意識した覚え方をしていれば避けられるコトになります。
スポンサーリンク
記憶するコツは?
受験で求められる記憶の定着具合から考えると、長期間忘れない様に覚える必要があります。
当たり前ですが、問題集を解いたその瞬間に覚えていても、(この瞬間に覚えるのはとても大事です。→点数が取るのに重要な復習時のコツ)それを忘れて試験当日に覚えていないならば、「試験で点数をとる」からすると勉強しないで遊んでいたのと同じ事になってしまいます。結果だけを考えれば。
ここで問題になるのは、どうしたら半年・1年もつように記憶できるのか?です。
これには、繰り返し何度も同じ情報に触れる事が重要です。
3~4回というレベルではありません。
本当に何回も何十回も覚えたいものを繰り返すのです。
記憶するコツはこれを、何回も何十回も繰り返す、というのを意識して行う事です。
また、感情が大きく動いた時等は、数が少なくても例外的にいつまでも記憶に残ることがあります。
(私はこれも、繰り返しが作用している事だと思っています。感情が動いた出来事は知らず知らずの内に思い出してしまうものです。なぜなら、感動した出来事ですから何度も情景を思い出します。)
記憶方法はもう無意識的に分かっている
あなた自身も「記憶方法=どうやったら覚えられるのか」、を本能的に分かっているはずです。
メモも何もない状態で、「今から言うこと覚えておいて」と言われたら、忘れない様に頭の中から記憶が消える前に、何度も何度も口に出して繰り返したり、口に出せない場合には、頭の中で何度も何度も繰り返すはずです。
これは、誰に教えられたわけでもないですよね?
今までの経験や本能的な物で、どうしたら忘れないで済むのか?、記憶するのに良い方法を無意識的に分かっているのです。
蛇足ですが、仮にいままでメモ等を一度も使わずに生活してきた場合、ものすごく記憶力が高くなっていると思います。
なぜなら、その人にとって「忘れる」というのは、生きていけないという事だかです。
必要に迫られれば、関連する能力が発達していくのは自然な事です。
(もちろん長い年月がかかることと思いますが。)
能力どうこうじゃなくすぐ忘れるのが普通
すぐ忘れる、けど「とりあえず覚える」のが記憶するには大事です。
忘れて、覚える、忘れて、覚える、の繰り返しです。
人間の脳はそういう風になっているのです。
能力がどうこうではなく、どんどん忘れていかなければ、すぐに人間の脳は情報を処理できなくなってしまうのです。
どんどん忘れていかないと、ショートします。
情報というのは、目や耳、鼻など五感から入ってくるものなど全てです。
風の音もそうですし、机の物の位置もそうですし、どこに何が置いてあるかもそうですし、部屋の匂いも情報です。
これらの「情報」を片っ端から覚えていては、すぐに処理できる能力の限界に達してしまうのです。
ですから、どんどん入ってくる情報をどんどん無視していかなくては(記憶しないですぐ忘れる)、「必要な情報」を処理できる機会を損失していまうのです。
少し前のことを忘れるのも普通
少し前のことを忘れるって経験をする事もあると思います。
こういった事も普通です。
おそらく、あなたはもう、この記事のタイトルは既に覚えていない事と思います。
そういうものなのです。少し前のことでも、1~2分前の事でさえも、覚えようとしていない・必要でない情報などは、どんどん忘れていかなくては人間の脳はやっていけないのです。
なので、覚えるためには脳に「必要な情報」と思ってもらわなくてはなりません。
それらを覚えておく(短期記憶にしておく)には、意識して「これは覚える事」と認識しておく必要があります。
覚える事と思っていなければ、この記事のタイトルと同様に、流している情報なので忘れても全然おかしくないです。
=少し前のことを忘れるって事が起きたり、今やろうとしたことを忘れるって事も全然出て来る
なので、覚えておきたい事は、流さないで「覚える事」と認識しておく必要があります。
忘れて問題が出る事ならば。
更に、長期に忘れない記憶にしたいって場合には、「何回も登場してくる情報」にしておく必要があります。
かなりの回数繰り返したり。
他にも感情が動いたときの情報は少ない回数でも長期記憶になりやすいなどがあります。
例えば、道を歩いているときに見た人の顔は、一度は見たとしてもその一時間後には覚えていません。
なぜならあなたにとって必要ではない情報で、一回しか見ていないからです。
(記憶の能力どうこうじゃなく、少し前のことだけど流している情報だからすぐ忘れる様に作られている)
ただ、「めっちゃタイプ」とか、「めっちゃカッコイイ」とあなたが思った時には、一回でも覚えられる時もあります。感情が動き、その後の生活でも何度か「きれいだったなぁ~」など思い出すからです。
「知り合いに似てる!」とかも同じです。
ですが、毎日行っている喫茶店の店員の人や、いつも行くコンビニの店員の人の顔は覚えている人もいると思います。
これは、あなたが「何回も触れている情報」だからです。更に、「いつも行っているコンビニ」に関連付けられているからです。
必要な情報かは分からないですが、何回も触れている事によって「忘れなくてもいい情報」に格上げされたのです。
受験勉強でも同じです。
一回、二回解いただけでは「忘れてもいい情報」かもしれないですが、頻繁に出会う情報ならば「忘れなくてもいい情報」や「覚えるべき情報」になっていくのです。
何かしらのサービスで勉強している時も同じです。
「スタディサプリ」で勉強しているならば、スタディサプリの動画やテキストをとりあえず繰り返しますし、「進研ゼミ」で勉強しているならば、進研ゼミのテキストをとりあえず繰り返す、事になります。
じゃないと、「忘れなくてもいい情報」や「覚えるべき情報」になっていきづらいので。
記憶の定着のための復習スピードはどんどん上がる
同じ事を繰り返すというのは、時にはつまらなく感じることもありますが、時間を考えるとものすごく早くなっていきます。
同じ問題、同じ知識を取り出すにも、どんどん、どんどんスピードが速くなっていくのです。
記憶の定着のための復習スピードはどんどん上がります。
最初は繰り返すのに10分かかっていた様な勉強内容も、繰り返しを愚直に続けていく内に、5分、1分と、その時間が短くなっていくのです。
最終的には、パッと見ただけで何も考えずに無意識に思い出せる様になります。
約0秒で処理できる様になるのです。
5+4や因数分解の解き方などは、習い始めの頃は思い出すのにも時間がかかっていましたよね?
手を使って数えていたかも知れません。
今はその“記憶”を取り出すのにどのくらいかかりますか?
無意識レベルに記憶が固まれば、再度繰り返す(記憶の定着のために復習をする)のにも時間がかからないので、他の問題を繰り返す時間をつくれるのです。
こうなった知識は、試験当日も何も考えずに思い出せるのです。
そのような問題は、間違うことがほぼありません。
記憶を忘れないレベルにするには?
記憶を忘れないレベルにするにはホントに何回も何十回も繰り返すのがコツです。
家に帰れるのと同じです。
はじめは知らなかった道の連続であっても、何十回も通った後ならば、家に辿り着ける道筋は忘れないのです。
最初の頃は「この道を曲がって、あの目印を曲がって」と考えていたかも知れません。
3~4回帰っただけでは間違えてしまう事もあったかもしれません。
道筋を理解しているだけの、3~4回の段階で終了したならば、一年後に「家に帰って」と言われても、帰れない可能性が高いのです。
ですが、何十回も通った後ならば、無意識にでも自宅に辿り着ける様になります。
家に何も考えずに帰れるようになった=記憶を忘れないレベルにできたって状態です。
こうなれば実際に歩かなくても、頭の中だけで、道筋を辿る事ができる様にもなります。
「自宅に帰れるようになる」が意味すること、それが長期記憶には大事です。
そして、試験で合格点をとるなら、試験当日に知識を取り出せなくてはならないのですから、長期記憶が大事なのです。
ですので、「やりすぎかな?」くらいにまで繰り返して、無意識レベルで処理できる知識を増やしていくのが重要なのです。
記憶を忘れないレベルの物にしたいって場合には。
スタディサプリを使って勉強してるなら空いた時間に再生速度を上げて暗記していくと何回も繰り返しやすいです。
(→スタディサプリ高校・大学受験講座の効果を高める使い方)
全ての問題を無意識レベルにするまで繰り返すのは難しいかもしれませんが、少なくとも1、2回、というより一桁の繰り返しでは、点数を取るという観点からすると勉強している意味がほとんどありません。
時間の垂れ流しになってしまいます。
一桁の回数の繰り返しでは、試験本番で思い出せない記憶な事が多いからです。
次ページ→勉強したのにすぐ忘れる原因は理解した後すぐ次の問題にいき記憶の確認をしていないため
スポンサーリンク