危機感を持つ様にするとやりたくない事も頑張りやすくなったり、やる気を出しやすいと聞いた事があると思います。

実際、やるべき事ができない時や、やった方が良いのに時間的に余裕を感じてなかなか頑張れないという時期には、危機感を持つ様にするといつも以上の頑張りを出せたりします。

そして、「危機感を持って頑張ろう!」と決めると思うのですが、やろうと思っても「どうやったら危機感を持てるのかが分からない・・・」という問題が出てきたりします。

という事で、この記事で書きたいのは危機感を持つにはどうすれば良いのか?です。

端的に言うと、『自己』が脅かされるって感じられる状況にするのが危機感を持つためのコツの一つです。

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危機感を覚える状況とは?

危機感を覚える状況、危機感が出やすくなる状況というのは以下の様な感情が出てくる状況です。

  1. “大事にしている気持ちが失われる”という状況
  2. “自分の当たり前の権利がこのままだとなくなる”という状況
  3. “今まで頑張って得てきた物を失う”という状況
  4. “自分だけが取り残される”という状況

1.失うのが怖い物を失う可能性が出て来る状況

自分が大事にしている気持ちが失われる、キズつけられるって感じると、危機感を覚える事ができます。

これは「自分」イコール「自分が大事にしている気持ち」みたいな面があるからです。

自分が失われるというのは、普通に「危機的状況」ですよね?

なので、失うのが怖いって感じられる物を失う可能性が出て来ると危機感を持って頑張りやすくなります。

2.生活水準を下げる必要が出て来る!?という状況

自分が当たり前に使っている物や得ている権利がこのままだと普通になくなるって感じられると危機感が出てきます。

今の頑張りでは、この先、今の生活水準(物も環境も)が保てないかも!?生活水準を下げる必要が出て来る!?って感じられると、やばい!!ってなりやすくなります。

自分の当たり前がなくなるってのは、耐え難い事なので。

3、“今まで頑張って得てきた物を失う”という状況

三つ目は、今まで頑張って得た事を失うって事に繋げる事です。

今まで頑張って得てきた事とは、積み上げてきたからこそ就職できた仕事とか、今までこつこつ作り上げてきた心地良い人間関係とか、自分が過ごしやすい生活パターン等の事です。

これらは全て一朝一夕では達成できず、嫌な事や面倒な事があったとしても、やめないで努力してきたからこそ得られている「自分の物」です。

これらが、今頑張らない事によってなくなる可能性が出てくる、と繋げると危機感が出てきます。

自分の平穏が脅かされるからこそ、それを守ろうと動き出しやすくなります。

4.“自分だけが取り残される”という状況

自分が取り残されるって感じる事でも、危機を感じる事ができます。

自分が取り残されるというのは、周りが上に上がっていくという状況です。

それも、身近な周りが自分とは違う位置に行くと感じられると、頑張りやすくなります。

このままだと自分だけが取り残されるっていうのは、「自己の安全」が脅かされる事に繋がります。

比較する事によって初めて、今の状況が「やばいのかもしれない・・・」って感じられる事もあります。

危機感がないならこれらに繋げる

危機感がないから危機感を持ちたいって場合には、上述した物に繋げれば、危機感を持つ事ができます。

上述した物の土台が崩壊するってのを具体的にイメージしていきます。

“大事にしている気持ち”の土台として何があるかを考えて、その土台が崩れた場合を想定しておきます。

“自分の当たり前の権利”には何があるかを考えて(生活水準等々)、その土台となる物(収入の糧等々)が崩壊した場合を考えておきます。

“今まで頑張って得てきた物”には何があるかと考えて(友人関係だったり快適な生活リズム等々)、その土台となっている物が崩れてしまったと想定してみます。

“自分だけが取り残される”という状況については、周りにいる人との比較になるので、その人達の頑張りと今の自分の頑張りを比較、等々をする事になります。頑張ってるジャンルは違ったとしてもその頑張り度合いの比較です。

「危機感がない・危機感が欠如している、けど危機感を持って頑張りたい」って時には、こんな感じで、今の自分が重要視している物の土台が崩壊した場合を想定しておくのが役立ちます。

祇園精舍の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。奢れる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者もつひにはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。

平家物語 祇園精舎|wikibooksより引用

諸行無常なわけなので(と私は思っているので)、危機感がないっていう状況がどんな感じなのかにもよりますが、備えておくのが重要で、その「備えておく作業」をするため危機感を持ちたいって感じなら、今の自分を構成している重要度の高い物の土台を考えておくのが役立ちます。

危機感を持つためのまとめ

とりあえず「自分の物」や「自分の心地良い場所」、「自分が心安らぐ状態」が、“このままだと失なわれる”と感じると動き出せます。

危機感を持つには「自己」が脅かされると感じられる様に持っていくのが重要です。

誰にでも自分のイメージしている「当たり前レベルの先の生活」があると思います。(物的にも気持ち的にも。)

そこが崩れるって繋げるんです。

未来の“希望あるイメージ”が崩れるのではなく、未来や現在の“当たり前”が崩れるとするのが危機感を持つコツです。

得たいっていう気持ちよりも、失いたくないって気持ちの方が原動力として強い事が多いからです。好きでない事をやる時には。

未来の当たり前に友達と遊んでいられる生活が崩れるとしたらどう感じますか?その原因が今やるべき事をやっていない事だとしたら、現在どう生活しますか?

未来の普通の生活、たまに旅行行ったり、月1、2で好きな物が買えたりっていう漠然と思い描いている「多くを望んでいるわけじゃない自分の未来」が崩れる、と感じると「いやいや、それは絶対に避けたい」=危機感が出てくる→原因を潰そう→原因は今頑張っていない事→「じゃあ面倒くさいけど頑張ろう。」となりやすくなります。

その理由は、上記の状況の「生活水準を下げたくないから。」だし、「自分の“当たり前”がとられるのは我慢ならないから。」だし、「自分の“今までの頑張り”がなくなるのは嫌だから。」だし、「自分の“精神状態”が乱されるのを避けたいから。」だったりです。

目的が自分の当たり前を守る事だから頑張りやすくなります。

そのため、自分の当たり前が脅かされるとするのが危機感を持つためのコツです。

また、何かを始めるならコストをかけると、なぁなぁにせず、きちんと始めやすいって面があります。

損したくない、ので。

危機感の時と同様で、例えばTOEICの勉強始めるって時だったら何かのサービス(スタディサプリENGLISH等TOEICの勉強できる物)に先に費用をかけると、「自分の労力・時間の対価、としてゲットした物=”お金”を無駄にするのは避けたい→せっかく払ったし勉強続けよ→なんだかんだ勉強に触れる機会が出る→ある時点で今までの努力自体・かけてきた時間自体が”損したくない”対象に変わる→やめる事が難しくなる」ってなっていきます。

なので、危機感持ってもなかなか動き出せないってなったら、何でも先に費用をかける、ってのは有効な方法としてあります。

あくまでも、継続の補助、としての役割ですが。

ただ、その結果として、自分が狙ってた点数とかそれに近い状態までになったなら、普通に有効なお金の使い方ってなってるので、継続の補助のためって役割も持たせた「最初に費用をかける」は便利な部分があります。

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