効率いい勉強法の模索も必要かもしれません。ですが—-
誰だって、ラクで効率がいい勉強法が良いのは当たり前かも知れません。
「いい勉強方法ないかなぁ~。」とか「もっと効率がいい勉強法ないのかなぁ~。」、「もっとラクに点数とれる方法ないかなぁ~。」など、
受験勉強をやり始める時に、この様な事を考えてしまう事もあります。
ですが、気をつけなくてはなりません。
勉強法を模索するだけでは合格できる可能性はないのです。
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合格するのに必要なのは、勉強法なの?勉強する事なの?
受験では勉強時間の絶対量が大事です。
どれだけ最適な勉強法、計画ある勉強をしても、最重要な勉強時間が少ないならば、その「最強の勉強方法」もかすんでしまいます。
受験では「どれだけ知識を入れてきたか」、「どれだけ頑張ってきたか」が合格の大部分を占めます。
そもそも、こと受験やテストに限って言えば、解けない問題というのは、頭の中に必要な知識が入っていないという事です。
答えが分かりにくいもの、解法が確立されていないものは、知識を使い、知恵に繋げて自分で解法を見つける必要がありますが、解法、答えの導き方が確立されていないような問題は試験には出ません。
また、答えがいくつもあるような問題は試験には出しにくいのです。
(正解か不正解かを断定しなくてはならないからです。)
ということは、試験問題というのは、確立された解法をいつでも取り出せて利用できるように、どれだけ頭の引き出しに入れてきたか、ということに依存するわけです。
そのためには知識を定着させる必要があり復習が大事になるので、勉強方法よりも勉強時間の方が必要なのです。
覚えないで解いた方が気持ちいい人?
数学などの場合、自分で一つ一つ考えて答えを導きたいという方もいると思います。
ですが、あなたが「考えて」導いた解法と考えているものも、その背景には今まで蓄積してきた解法の組み合わせ方を見つけただけであることが殆どです。(試験問題の話です。)
「考えて」導いたという事ではないのです。
そしてその組み合わせ方は、考えるまでもなく解説や解答に既に書いてある場合が殆どです。
もし、書いていない場合には複雑な処理をしている事が多いです。
なぜなら解説に載っている解法は先人が見つけてきた事の結晶だからです。
「この問題はこの様に解くとシンプルにきれい解ける」と確立された方法があるのです。
(繰り返しになりますが、テストに出るような大勢の人の力量を計る必要がある問題の話です。)
そのシンプルな解法と、あなたが見つけたと考えている解法を比べて下さい。
どうでしょうか。確立された解法より覚える事が少なく、短い時間で解ける様になっていますか?
多くの場合、それ以下です。ものすごく良くても同等だと思います。
仮に、同等以上を見つけられたとします。
その解法を見つけるのに時間はどのくらいかかりましたか?その一問にどれだけかかりましたか?
試験勉強ですから、他にも頭に入れなければいけない解法を使う問題は無数にあります。
そのそれぞれに同じ時間をかけることができそうでしょうか?
また、その解法を試験当日も覚えていられる様に復習する時間は取れますか?
多くの場合、それは困難な事です。
試験本番も道筋を立てて、考えながら答えを出せば良いと思う方もいると思います。
ですが、試験には制限時間があります。
時間的に余裕があるのならば、それも良いのですが、一問一問そのように解いていったら時間が足りなくなってしまいます。
毎回確実にできる事って考えてやってる?
考えながら使う知識というのは結果がブレます。
安定して力を出すのは難しいのです。
常に同じポイントやきっかけを思いつくとは限らないからです。
今日は思いつけた、今日は思いつかなかったとなることが多いのです。
そうすると、テスト本番で思いつくかも分からないように問題を解いているという事になります。
それではテスト結果が安定しないのも無理はありません。
長い時間をかけて勉強し試験本番を迎えるのですから、より確実に結果を出したいですよね。
それでしたら、そういう勉強のやり方、問題の解き方を意識しなくてはなりません。
(→いつも間違えない問題は、どうして毎回解けるのか?)
公式「は」覚えるの?違いは何?
あなたは公式を使う度にいちいち導いてから使用していますか?
殆どの方は公式自体を覚えて利用していると思います。
どんな公式にだって導き方があります。
暴論に聞こえるかも知れませんが、「理解しながら問題をとけば良い」というのなら、それすらも覚えず毎回導いて問題にあたるのが自然ではないですか?
どうして公式は公式として覚えるかというと、いちいち導いていると時間がかかってしょうがないですし、ものすごく労力がかかるからです。
普通の問題も公式も同じなのです。
「暗記」で入試の問題は解けるのです。
流れを覚えれば、時間もかからないし、労力もかからないのです。
(数字を覚えるのではなく。)
また、勉強の効率を上げるには逆算して重点的に取り組む問題も意識しておくのも役立ちます。
スタディサプリとかの志望校対策講座にある大学なら各大学の過去問を分析して問題に取り組めるので効率良く勉強していけます。
(→スタディサプリ高校講座が大学受験に向いている理由)
次ページ→効率の良い勉強方法は7~8割理解・2~3割分からない状態での学習
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