以前、テキトーでも良いから問題集をとりあえず終わらせるのが大事という記事を書きました。

とりあえず終わらせると言っても、とりあえず終わらせる事自体が難しく感じる場合もあるかも知れません。

勉強をやり始めると、やり始めるまではめちゃめちゃ面倒に思っていた人でも、完璧主義者の様になってしまう事が多いです。

勉強が嫌だからこそ、次を無くすために一回で完璧にしておきたいという気持ちがあったり、やり始めたら最後までやりたいという気持ちが出てくるのだと思いますが、問題集の一回目に関しては、勇気を持ってテキトーにやる事が、のちのちの勉強の効率を良くしてくれますし、中途半端だからこそ後々の勉強をやり始める良いきっかけになって成績に繋がっていきます。

また、これは一回一回を濃密にやるよりも一回一回は軽くで良いから何回もその知識に出会う方が覚えやすいという事にも繋がってきます。

勉強したらしたで結構やっちゃうという方は、とりあえず終わらせるという事が中途半端な感じがして難しく感じるかもしれませんが、あまり深く考えずに、ただ太字周辺を追ったり、解説ページを読むだけにして問題集の疑問を抜き出すだけにするなど、全然寄り道せずにただ単にやっていくだけです。

と言っても、中途半端にしておくのは最初だけです。

結局のちのち問題集の知識の大半を自分の頭に入れるという事に変わりはありません。

そこに行くまでに、どう段階を踏むかで、やり易さ(やり切れるかどうか)や、記憶しやすさなど、勉強の効率がかなり違ってくるので、読むだけレベルでいいからとりあえず終わらせます。

問題集をとりあえず終わらせるというのは、ゲーム(RPG)で言うと、何のアイテムも探さずにイベントも最低限のものだけで、寄り道しないでクリアまでどんどん進めていくという事です。

ゲームの場合はそれでは楽しさがあまり感じられないかも知れないですが、勉強の場合は、この様にしておくと次(二周目、三周目・・・)が楽になり、反復が簡単になってくるので記憶する事が楽になってきます。

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一周目よりも二周目は物凄く簡単。例えテキトーにやったとしても。

苦手なジャンルのゲーム(あるかは分かりませんが)だったとしても、二回目の場合には、気分的に一回目よりリラックスしてやれますし、めちゃめちゃ速くクリアできませんか?

もしくは、隠しアイテムを探す余裕ができてきたり、クリアに必須ではないイベントもいくつかやりに行ったりしません?

そのために二回目やるっていうのもありますけど、最初は苦手と感じていたゲームだったのに、二回目だからこそ余裕ができてそんな事もできる様になります。

勉強でいうと、隠しアイテムやクリアに必須ではないイベントは、『細かい所』『きついと感じる分野』『今は理解に時間がかかる箇所』等にあたります。

なので、問題集をやる時には、一周目はこれらの“隠しアイテム”や“イベント”は最初はどんどん飛ばしてきます。

飛ばしてでもとりあえず終わらせると、ゲームの時と同じ様に二回目がめっちゃ楽になるからです。

問題集のゴールが見えてやれる気がしてやる気も出やすいし、記憶に重要な関連元が作れるし、問題意識を持った勉強にできて集中しやすいなど、メリットが色々とあるので最終的に覚えるまでの後々の勉強の効率が良いのです。

それが「とりあえずでいいから問題集を終わらせる」という意味です。
(読むだけで進めていき疑問をメモするだけというのも、とりあえずでいいから問題集を終わらせられた!という事になります。)

これが細かい所も最初からやっていくとなると、大変で結局最後まで終わらないし、最後まで頑張ってやり切ったとしても、再度やるのはきつく感じて復習しようという気にならないのです。

最初の“細かい事”は、あまり役に立たない&得るものが少ない

問題集の1回目で全ての疑問の答えを見つけようとしながら進めるのは、ゲームで言うと、さっきの逆で、『全ての隠しアイテムを探しながらイベントも全部やりながらゲームクリアを目指す』のと同じです。

好きなゲームならば、苦もなくむしろ楽しんでやれる事があるかも知れませんが、もし、あまり好きではなかったり、苦手と感じていたり、嫌いだったりする物の場合には(勉強などの様な場合には)、途中でやめちゃうのも当然です。

頑張ってやってるのに全く進んでる気がしないからです。

ゲームが嫌いな人は、隠しアイテムを全部集めてイベントも全部やるっていう事よりも、どんどんゲームが前に進んでいると感じられる方が幾らか楽しみやすくなります。

それは簡単に想像できますよね。

雑多な事というか、細かいことは、最初はあまり役に立たないのです。

むしろ悪なのです。

『疑問の解決』は二周目以降の仕事

疑問が出てきたとしても、1回目は付箋紙にメモして問題のページに張り付けるだけに留めておいて、とりあえず一周する。とりあえず2周する。として行く方が、勉強が進んでると感じるし、回数が増えてくると実際に頭に入りやすくなっているので、更に勉強の効率が良くなってきます。(少なからず大きな関連元ができつつあるし、「この疑問」を解決できる解答の箇所はどこかな?って読めるからです。)

二周目、三周目になれば、一周目に疑問に思った事の大半は解決できていきます。

何故かっていうと、疑問を解決しようという意識で問題集を進めていく事ができるからです。

これは、1回目で疑問を明らかにして、きちんとメモをとっておいたからです。

で、1人じゃどうしても解決できないって時には、予備校で質問したり、スタディサプリで関連動画を見て理解したり、ってして解決していく感じです。

スタディサプリは何回も繰り返せるので苦手分野の克服に向いてます。
(→スタディサプリ高校講座が大学受験に向いている理由

メモ=疑問をちゃんと記憶にするため

勉強している時に感じた疑問をメモしておくのが物凄く大事です。

メモしておかないと、次に同じ問題の同じ文を読んだとしても、1回目で疑問に思った事すら思い出せない事があります。

また、メモせずに一回目で疑問に思ったことを解決していってしまい、そのまま進んでしまうと、復習する時にその疑問の答えをパッと復習できないので、いざテストという段階で思い出せない事も多いです。

二周目、三周目で、疑問を解決する事ができたならば、その疑問の付箋紙はページから外して問題集毎に一元化して保存をしておきます。ノートに貼ったりして。(ふせん紙には何ページの疑問だったか記入しておきます。)

問題集をとりあえず終わらせるという意味のまとめ

「問題集をとりあえず終わらせる」という事のポイントをまとめると以下の様になります。

  • 一周するというより、マンガを読む様に問題集の解答を読んでいき、ただ思った事(疑問や感想)をメモしてそのページに貼り付けていくだけ。
  • 一周目は、二周目の仕事を見つけるために勉強するという意識でやるのが効率が良い

一度手を付けたら、完璧にしておきたいのは凄く良くわかるのですが、最初の方の“細かい勉強”は、きっついわりに得るものが少ないという事を意識しておくと、読むだけレベルの『とりあえず終わらせる』ができやすくなると思います。

次ページ→問題集を中心に勉強する方が大学試験本番で点数がとりやすくなる。

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