浪人する事を決めた場合には、予備校に通おうか宅浪にしようかどうか迷う事もあるかと思いますが、どちらにするか決定する前に、今まで高校側に管理してもらっていた勉強時間の管理を誰に任すか?という事を考える必要があります。

予備校に通うならば、今まで勉強に充てていた時間の管理が高校から予備校に変わるだけなので、『自分の勉強時間の管理』という面では物凄く楽です。

ですが、もし宅浪にするとしたならば、自分でその時間を管理しなくてはなりません。

宅浪の場合には、『受験勉強の努力』と、今まではなかった『自分管理』という新たな難しい問題が出てくるのです。

また、宅浪にするとしても、「スタディサプリ」等を使う等、なにかしら受験勉強に関する情報が入って来る状態にはしておいた方が良いです。

宅浪の場合は今まで自分の時間を管理できていたかどうかが問題

今までも自分を管理して、勉強時間をきちんと取っていたり、やるべき事をやるべき時にやれる様自分を管理できていた実績があるのならば、自分管理や時間管理と言う面では宅浪でも問題は出てきません。

ですが、問題が出てくるのは今まで自分で時間を管理できていない(した事がない)場合です。

「大学受験」の他に、今までやった事のない事(自分管理、時間管理)が浪人生活に出てくるという事はそれだけ、浪人時の“きつさ”が増す事になります。

見込みはあくまでも見込み

「勉強時間の管理は浪人になったら普通にできそう」と感じる事があるかもしれませんが、注意しておきたいのは「見込み」は「単なる見込み」であって、実際にやれてきた、やれているという『実績』ではないという事です。

宅浪だけでなく、週3日制とか、週1とかの塾や予備校を選ぶ時も、それだけフルタイムの予備校と比べて自分で管理する時間が増えるという事ですので、自分を律して時間を管理できるかどうか?を今までの自分の実績に沿って考えておく必要があります。

空いた時間を“実際に”受験勉強に充てる様に自分を管理できるのか?という事を現実に沿って考えておかなくてはなりません。

「スタディサプリ」等々の動画で勉強できるサービスは空いた時間にも勉強しやすいですが、それでもちゃんと自分の生活に組み込む流れは考えておく必要があります。

予備校の場合には最低限の勉強時間は管理してもらえる

予備校に通うのならば、時間管理や自分管理が苦手であってもそこまで大きな問題にはなりません。

そこの部分は塾や予備校に任せる事もできるのですから、苦手という場合には任せてしまえば済む事だからです。
(予備校に丸投げという意味ではなく、受験勉強を継続するために最低限の勉強時間の管理をしてもらうという意味です。もちろん予備校以外の勉強時間は自分で管理する必要があります。現役の時と同じ様に。)

初めての生活に受験勉強以外の「きつい事」があるのは大変

浪人という経験した事のない生活パターンをする時に、受験勉強の他に「きついと感じる事」があるのはカナリ大変です。

「初めて経験する生活パターン(浪人)」+「きつい事(受験勉強)」+「きつい事(自分管理)」だからです。

やった事のない大変な事を受験勉強を頑張りながら並列処理していくというのは、勉強継続の難易度が物凄く上がります。

ですので、今までの自分の実績を考えて(現役の時には自分を管理できていたのか?時間が空いた時にも普通に勉強できていたのか?など)、予備校にするか宅浪にするかを決める必要があります。

今までも自分の管理ができていた実績があるのならば、浪人時に『受験勉強』と『自分管理』があっても、あまり問題は出てこないので。

また、上述した様に、宅浪にする場合は何かしらで受験に関する情報が入って来る様にしておいた方が良いです。

今は自分を管理できる様になる事よりも受験勉強をする事の方が直近の課題

時間管理や自分管理は人生においてめちゃくちゃ大事でいずれ解決しなくてはならない問題です。

ですが、今は時間管理の習得や自分管理をうまくできる様になる事よりも、受験勉強する事の方が直近の大事な課題なのです。

受験勉強に合わせて時間管理や自分管理も一緒にレベル上げしようと頑張る!と感じるかもしれませんが、時間管理や自分管理というのは大学受験より大変といえる部分があります。

なので、今まで自分の時間を管理できないでいた場合には、大変な事を並列して頑張るのは、直近の課題がある浪人の一年ではないのです。

今は『受験勉強』を頑張らなくてはなりません。

時間管理や自分管理ができる様になっても、それ“だけ”では大学に合格する事はできないからです。

もちろん、受験勉強を頑張る事が自分管理や時間管理に繋がりますが、優先順位を逆にするのは浪人時の今ではないのです。

大学に合格するには、いつだって受験勉強をして合格点が取れるだけの知識を頭に入れるという道を進む必要があるのですから、浪人の時には『受験勉強』に負担がかかる様な事は第三者の予備校や塾に頼んで済ませてしまう方が良いです。自分管理の実績がない場合には。

また、宅浪の場合には、質問できる環境や大学受験に関する情報(模試やオープンキャンパスなども含めて)が入ってくる環境をどのように作るか?という事も考えておく必要があります。

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