予備校に通っていると、受講している授業の中に「受けてても無駄に感じる」という講義が出てくると思います。

本当に無駄に感じるならば、その授業を切った方が良い事があるかもしれませんが、実際に予備校の授業を切る前に確認しておきたいのは、授業を切るホントの理由が“無駄だから”なのか?、“面倒だから”なのか?という点です。

なぜホントの理由を考える必要があるのか?

予備校の授業を切る理由が「今までも実際に空き時間に勉強してきて、それでも勉強時間が足りないから無駄な授業を切りたい!」という場合には問題はあまり出てきません。

ですが、授業を切るホントの理由が「面倒できついから楽になりたい!」だった場合、基本的に人間には怠惰な部分がありますから、「授業を切って楽になれた」ならば「きつい時には更に授業を切れば楽になれる!」と、どんどん歯止めが効かなくなり、実際にどんどんその他の授業も切ってしまい易くなる事に注意しなくてはなりません。

授業を切るという事が、自分に与える影響(プラスもマイナスも)を一度経験しちゃったのならば、その後に授業を切るのは簡単になるのです。

ホントの理由が「面倒だから」で一度授業を切ってしまえば、これから先、せっぱつまった時には「授業を切る」という事で自分の苦痛を軽減しちゃったりします。

「授業を切る」というのがどんなもんなのか?が分かっているからです。

これから先に、どんどん授業を切るのを止めるには、自分を律する事で歯止めをかける事ができます。

ですが、「きつい」という理由で楽になる方法を選んだのだとしたら、その後、自分を律するというのは結構難しい事です。

これから先「予備校の授業が面倒できつい・・・」と感じたならば、すぐに頭の中に出てくるのです。確実に精神的苦痛を軽減できちゃう「授業を切る」という方法が。

なので、一つ授業を切るという事は、理由によっては全ての授業を切る事と同義とも言えます。

という事で、どうしても予備校の授業を切りたいという場合には、ホントの理由を考えて慎重に決定する必要があります。

これは、進研ゼミやスタディサプリ等の、タブレットやスマホで勉強できるサービスを使う時も同じです。
(→進研ゼミ高校講座ってスマホやタブレットで受講できるの?

ホントに無駄だと感じている場合に確認する事

もし「ホントに無駄だから授業を切って自分の勉強時間に充てたい!」と感じている場合には、今までの時間の使い方はどうだったのか?を考える必要があります。

今まで、余っていた時間は勉強に充てられていたのか?と確認しておくのです。

上述した「スタディサプリ」等の、講義動画が見れる学習サービスを使用しているならば、よりそうです。

余った時間にちゃんと動画見れていたのかを確認しておきます。

ホントに無駄と感じていたとしても、「授業を切って時間を作れば有意義に時間を使える!」というのは“見込み”であって“実績”ではないのです。

「今までにも余分な時間はあり、その時間は無駄にしていたのに、授業を切って作った余分な時間なら、勉強に充てられる!となぜ考えたのか?」と確認しておきます。

「疲れていたから」が理由だとその後も「疲れているから休憩の時間♪」になったりする

今までは余った時間を有意義に使えていなかった場合「無駄な授業に時間を使う必要があって、疲れていたから」等の理由が色々と出てくるかもしれません。

その場合には、「授業を切る事で作る自由な時間」を「疲れている」という理由で休憩時間にしてしまわないかどうか?を確認しておく必要があります。

どんな時にも「疲れている」という理由付けは可能な事になります。

切りたい授業も「縛り」として役に立っているかも。

無駄な授業は何の役にも立たないと感じているかもしれませんが、役に立たない無駄な時間を作っているからこそ、その他の自分の勉強時間の濃度が増すという面もあります。

制限されているからこそ、創意工夫が出てくるからです。

縛りがあるからこそ「努力できる」という面があるのです。

授業を切るホントの理由が「面倒くさいから」な場合に確認する事

もし、予備校の授業を切るホントの理由が「面倒だから」ならば、上記の事プラス「ただ単に勉強時間の総量を減らしただけになってしまわないか?」という事に注意しておいて下さい。

無駄で使えないと感じている授業であっても、勉強に充てている時間が増えている事には変わりありません。

怠惰に過ごす時間をわざわざ作るぐらいなら、役に立たないと感じていても「勉強時間」に充てていた方が良い事もあります。

受験勉強には休憩も必要ですが、面倒だからという理由ならば「わざわざ授業を切ってまで休憩時間を作る必要があるのか?」と確認しておいてください。

どちらの場合も次に授業を切るのが簡単になる

そして、繰り返しになりますが一度授業を切ると次に授業を切るのが簡単になるという事も考えておかなくてはなりません。

『同じ「5分」でもあなたに与える影響は全く異なるようになっていく』と、この記事(テスト勉強に飽きたりやる気が無くて机に向かえない時には?)で書きましたが、それと同じで、一度やった事は次に行動する時の敷居が下がるのです。

これは、「予備校の授業を切る」という行為であっても同じです。

授業を切るというのがどんなもんなのか?が分かるから、次に切るのが簡単になってしまうのです。

動画での講義なんかでも同じです。

一度経験した事を次にやるのは、初めてやる事に比べるとめちゃくちゃ敷居が下がります。

授業を切った後の自分の気持ちとか、切った事で感じる罪悪感とか、切った事が自分に与える様々な影響を一度体験してしまうとどんな感じか分かって次が簡単になるのです。

しっかりと線引きをしておかなければ、何だかんだと理由をつけて、あれもこれも切る事にもなりかねませんので、注意しておいて下さい。

という事で、予備校の授業を切る時には“ホントの理由”を確認して、切ったほうが良いか、そのまま受講していた方が良いかを慎重に決定する必要があります。

授業を切らないために、総復習をしてちゃんと授業に集中できる様にしたいって場合にはスタディサプリは役立ちます。
(→スタディサプリ高校・大学受験講座は授業の予習に使って動画で再度復習すると効果的

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