積極的に行動するにはどうすれば良いのか?という記事の中で、行動を起こすには最初の一歩目を小さくして対応表を作っておくと楽と書きました。

その例で、「予備校に毎日通って勉強したいのに家出れない」→『履く靴下を決める』としたのですが、経過が分かり辛いかもしれませんので、この記事では『どうして最初の一歩目がそうなるのか?』って事を書きたいと思います。

と言ってもただの一例ですので、どうしたら一歩目を楽にやり始められるのか?と、自分が行動できない事に合わせて解決策を考えてみて下さい。個人個人で何が導入のきっかけになるかは異なりますので。

どんな物でも行動の一歩目にできますし、行動し始めるには導入のきっかけを物凄く小さくするのがコツになります。

スタディサプリ等々の「動画で勉強できる学習サービス」は勉強始めやすいやり方ですが、これも導入のきっかけが小さいからです

行動(勉強)の一歩目が、「スマホを持つ」「タブレットを持つ」って言う敷居が低い事になってるから勉強始めやすいって面があります。

どうして『履く靴下を決める』が予備校に通う一歩目なのか?

家を出れないという場合の一歩目を『履く靴下を決める』としたのは、私の場合、家をなかなか出れない時には『着替え始めるのが億劫』というのが頭にあるからです。

人によっては、予備校での勉強の苦痛さとかを考えて家を出れない方もいるでしょうし、持って行く勉強道具を用意するのが面倒で行く気がしなくなる人もいると思います。(他には頑張っているのに成績が伸びないとか、授業が意味ない等)

その場合には、勉強の苦痛さを和らげる様な事の導入の一歩目を小さくしたり(何も考えないと唱えるなど)、「勉強道具を用意する」という行動の一歩目を小さくします(出かける時にだるくなるのは目に見えているから、前日の夜にカバンに入れる物は固めておく事“だけ”はする、など)。

私の場合は『着替え始めるのが億劫』なので、着替えるまでを小さくする事が『家を出る』に繋がります。

着替えるまでを小さくするには?

着替えるまでを小さくするには、着替えるという行為の流れを考える必要があります。

着替える時に、最初に今日着る“上着”を決める人もいれば、先に“ズボン”を決める人もいます。

私の場合、着替える時には、靴下から履き始めるので『履く靴下を決める』としました。

『靴下を履き始める』ではなく『履く靴下を決める』としたのは、靴下を履き始めるまでが導入としてきつい事があるからです。

着替え始めようと思っても「靴下履くのめんどくさいな」って思う事があるので。

なので、『靴下を履き始めるまで』を更に小さくして、『履く靴下をどれにするか決める』様にします。

どれを履くか決めてしまえばその後『靴下を手に持つ』を意識すれば簡単に手に持つ事ができますし、手に持ってしまえば『履き始める』という行動まで続くのも簡単です。というか無意識に繋がっていきます。(関連記事:テスト勉強に飽きたりやる気が無くて机に向かえない時には?

上述した「スタディサプリ」等の、動画で勉強できるサービスも、一旦動画見始めてしまえば、そのまま勉強を続けるのは割と簡単です。

動画の場合はそもそもとしてそういう面がありますが。

靴下を決めると簡単に着替え終わる?

靴下履いてしまえば、その後『着る服を決める』事も簡単で、それを手に持ってしまえば『決めた服を着る』のも簡単です。

せっかく靴下履いたんだから、出かけられる様に服着替えないともったいない、損していると感じる面があるからです。(受験勉強を継続したいなら「勉強しまくる」という逆説的なポイント

そうすると最終的に、無意識的な繋がりで行動していただけなのに『着替え終わった状態』に持っていく事ができます。

なので、一番初めの『履く靴下を決める≒その靴下を手に持つ』が物凄く大事で、『履く靴下を決める』イコール『着替えた』っていう状態にまでなります。

着替えたら家出ちゃう?

そして一度着替えてしまえばその後少しだらだらしてしまっても家を出ないという選択肢がなくなってきます。

着替えた後はコーヒー飲んだりして、出始められない事もありますが、そのままずっと家にいる事はありません。その格好じゃ部屋で過ごしてもくつろげないので。

ほとんどの方が、“再度、部屋着に着替えてそのまま家にいる”という事は起きないと思います。

ここでも「せっかく着替えたんだから、予備校行かないのはない」とも感じます。

なので、私にとっては何も考えずに『履く靴下を決める』=『出掛けた』=『予備校に通える』となります。

出掛けたけど予備校まで行けない時には?

家は出掛けられたのに、予備校まで行かずに寄り道して帰ってしまう事があるという場合には、その部分の導入も小さくしておくと通いやすくなります。

例えば、予備校の前のコンビニで『毎日絶対に好きな飲み物やデザートを買ってから予備校に行く』と決める事などです。

好きな物を買えるという事で頭を満たせている状態ならば、コンビニまで行くのは簡単です。

そうすると、予備校近くまでは行けているので、そのコンビニから予備校の自習室まで行くのは結構わけなくなります。

そして、それが行動の連続になってきます。

靴下履いたら着替え始めてしまう様に、コンビニで買う(食べる)→予備校に行く、となっているので、コンビ二から出た後の予備校に行くまでの間に「面倒だな」と感じるまでもなく、無意識的にそのまま予備校に足が向かう様になっていきます。

コンビニ出た後予備校に何も考えずに行けるレベルになったら、何も買わなかったとしてもコンビニに入るだけで出た後予備校に無意識的に足が伸びる様になってきますし、コンビニを経由しなくなっても(直に行っても)予備校に通うのが最初の頃より全然楽になっています。

なので、結構きつく感じる最初の頃は外的な部分の力を借りて導入部分を習慣化し、慣れが出てくるまでを助けてもらうと、ストレス少なく予備校の授業でも自習室でも通える様になってきます。

コンビニ出た後、予備校に行くまでをより楽にするには?

コンビニから予備校に向かうまでをより楽にするには、頭の中ではコンビニでやった好きな事の事を考えながら、足自体は予備校に向かい始めるとするとすごく楽になります。

頭で考えるから行動できるのではなく、行動するから頭がついてくるからです。

席に座って教材開いちゃえばなんだかんだで勉強する

その後、予備校に入ったら、勝手に自習室に向かいますし(授業だったら教室に向かいますし)、席に座って教材開き始めたら、ある程度は勝手に勉強してしまいます。

なので、少し大げさですが、繋がりの一番最初を考えれば『履く靴下を決める』≒『勉強した』とも言えます。

家を出るときに、『予備校の自習室で勉強する!』と、そこに繋がるまでの途中を飛ばして一足飛びにやろうとすると、習慣化していない時期には毎日通い続けるのがかなりのストレスになります。

『まだ家にいて、着替えてもいない状態』と『自習室で勉強する』は繋がりとして遠すぎるからです。

同様に、動画で勉強する場合で言ったら、『何も考えずにスマホを持ってとりあえず動画を流し始める』っていう最初の部分をやるのがかなり大事で、そこまでやると、≒勉強したって感じになります。
(→スタディサプリ高校・大学受験講座と塾通いのどちらが良いの?

殆どの物事において、どれだけ小さくても良いから『何も考えずに導入部分の一個目をやる』というのが、最終的にやりたい事をやるためのコツの様なものになってきます。

なので、予備校に毎日通って勉強頑張りたいけどできていないという時には、個人個人の環境の一番最初の部分を何も考えずにやり始める、もしくは頭の中ではストレスに感じない他の事を考えておきながら行動自体は一歩目を踏み出すとすると、結構楽に予備校に通える様になっていきます。

次ページ→塾・予備校選びのポイントは「自分の受験勉強のどの部分を手助けしてもらいたいか?」という事

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