勉強に集中できる音楽ってどんなのだろう?と疑問に思う事があると思いますが、集中できる音楽の一つに『何百、何千と聴いた曲』があります。

最近聞き始めた様なテンションがあがる音楽ではなく、最初は好きで聞き始めたけど、今はもう聞き過ぎて、気持ちの揺れが少ないものです。

何百、何千と聞いた曲というのは、聴いているときにその音に意識が持っていかれる事はほとんどなく、もはや聞いているのか聞いていないのか分からない状態になります。

あってもなくても同じ状態というのは無意識に処理している状態という事なので、他の事をやっても集中できるのです。

言語が入っていてもBGMでもどちらでも構いません。

無意識に口ずさんでしまっても、「無」意識ですから、そちらに意識がとられてしまう事はほとんどないのです。

鼻歌交じりで仕事していても、集中できている事なんてザラにあります。

むしろ、気分が乗ってきていて作業できているという事なので、効率も上がっている状態です。

以前、「リピートしているのに、気づかないで何時間も聴いてしまう」と書きましたが、聴きすぎている曲というのは意識して聞いているわけではないのでこの様な事が起きてきます。

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勉強の時に音楽を聞いて集中できる事があるのは五感を絞れるため

勉強の時に音楽を聞いて集中できる事があるのは五感を絞れるためです。

耳に集中したい時は、目をつぶりますよね?

耳をすます時には、目から入ってくる情報を遮断して(目をつぶって)耳に意識を傾けます。

これは逆も言えます。

目から入ってくる情報(勉強内容)に集中したい時も同じで、耳から入ってくる情報を遮断すると「眼」に集中できるのです。

「集中し過ぎて周りの音が消えた」という話を聞いた事あるかも知れませんが(経験した事もあるかもしれませんが)、あれと同じです。

感覚(五感)を制限すると、残りの感覚に集中しやすくなります。

何百、何千も聞いている曲ならば、耳から入ってくるのは、無意識に処理できる、聞いているのか聞いていないのか分からない、あってもなくても同じような音です。

あってもなくても同じというのは、そちらに気が散る事はほとんどありません。

ですので、この曲を聴いている時には、聴覚が遮断されています。

音を流しているけど、音を聴いているわけではないという事だからです。

もう無意識に聞いているので、遮断されているのと同じ事なのです。

ご飯食べている時に、「何も考えずに」食事できる様に、「何も考えずに」その音を処理できているのです。何千回も聴いている音楽ならば。

ですので、聴覚が絞られているので(無意識の音楽以外、他に気が散る音が入って来ないので)、眼から入る情報に集中する事になります。(勉強に集中できてきます。)

イヤホンよりヘッドホンの方が「処理する音」が限定される

また、イヤホンよりもヘッドフォンの方が、より入ってくる情報が限定されますので、集中しやすくなります。

なぜヘッドフォンの方が良いかというと、これはより耳からの情報を遮断する事ができるからです。

イヤホンですと、服がコードに触れたりして、コードを伝って不快に感じる刺激が耳に届くことがあります。

不快を感じる事は刺激が強いので、そちらに意識が向かうことになります。

ですので、服がコードに当たると、その都度、意識がそちら側に向かってしまう事になります。

そうすると、目の前の事から意識が一旦外されますので(集中がいったん途切れますので)、やる気がしない時なんかは、それを理由に勉強を中断しちゃったりします。

理由でも何でもなく、勉強しない事の結果は、自分にハネ返ってくるだけなのに簡単に勉強から離れてしまいます。

ちなみに、そういう理由付けになってしまう様な物は、あまり大学受験に真剣になっていない場合には(受験勉強の初期など)、取り除いておく方が勉強を続ける事ができます。

ヘッドホンの場合には、コードが結構太い場合が多いので、服に当たったとしても、耳に伝わる不快な刺激はあまりありません。(コードがくるくるしている場合も多いので耳まで届きづらいです。距離が長くなるので。)

また、ヘッドホンの場合には、耳全体が覆われますので、より密閉されていて、耳からの情報がかなり限定されます。

イヤホンよりも、より、入ってくる音を慣れ親しんでいる音楽(ないのと同じ音楽)だけにできるので、勉強に集中しやすくなります。

ちなみに、今は、Blutoothの無線イヤホンで密閉度合いが高いイヤホンも安価に販売されているので、そういったのでも集中して勉強できると思います。

音楽聴きながら勉強できる人かどうか

ヘッドフォンをして、音楽をかけなければいいと思うかもしれませんが、人によっては「無音」の状態だと、無音に「耳」を集中してしまう事があります。

無音といっても、少なからず音はしているからです。

耳をすませば聞こえてくる程度の音だとしても、相対的に音が「大きい」ので(他にしている音がないので)その音を聞き取ろうとしてしまう事があります。

そうすると、先ほどと同じで、耳に「集中」してしまうと、眼からの情報に集中するのは結構難しくなります。

ですので、人によっては、静か過ぎて逆に集中できないという場合があります。

逆に、うるさい所の方が集中しやすいという人もいます。

うるさい所というのは、耳から入ってくる情報が多すぎる場所です。

人間の脳は多すぎる情報は無いものとして処理する事があるので、うるさい方が集中できる事があります。

家のリビングとか、電車の中とかです。

ですので、自分が音楽聴きながら勉強できる人かどうかは自分のタイプによって判断するしかありません。

何回か試して判断って感じです。

勉強の集中力には匂いも関係

とりあえず集中するためには五感を絞るというのが有効です。

勉強している最中にカレーの匂いとか、してきちゃったらそちらが気になってしまいます。

嗅覚は結構強いので、意識がそちらに向く事が多いです。

また、おいしそうな匂いがしていたら食欲にも繋がってしまいますので、より意識が勉強以外の事に向いてしまいます。

逆に、物凄く不快な匂いがする所も集中には向きません。

すぐにその場を離れたくなりますし。

勉強の集中力には匂いも関係してくるので、勉強中の匂いなんかにも気をつけておくと、より意識が他の事に持っていかれない様にできます。

注意しておきたい事

注意しておきたいのは、勉強に集中できる音楽はどれなんだろう?と探し続けてはいけないという事です。

合格に直結する事の前の段階に時間を使い続けてはなりません。

結局の所、実際に勉強していかなくては、「めちゃめちゃ勉強に集中できる音楽」を見つけた所で、それだけでは成績は上がっていかないのです。

勉強していけば、慣れてきて習慣になってきますので、そうなれば、今までに気になって集中できなかった環境や場所でも勉強に集中できる様になっていきます。

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