受験生の中には、勉強の習慣がついていなくて毎日勉強を続ける事が難しいと感じている方が多いのかも知れません。

そのような時には、勉強でやる作業をルーチンワーク化しておきます。

単純作業にしておくことが毎日勉強するコツです。

ルーチンワークというと、あまり良いイメージがないかも知れませんが、何も考えずにできる様な作業の流れを作っておく事は、やり始める事と物事の継続が楽になるという大きなメリットがあります。

大学受験では複数の教科を勉強すると思いますが、そのそれぞれの教科毎に、“この教科のこの問題集はこの流れに沿って進めていく。”と、勉強する時の流れを決めておくのです。

それが毎日勉強するコツの様なモノになってきます。

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問題集をやる時に決めるルールの一例

例えば、数学の問題集をやるときのルールを以下の様に決めたりします。
(以下はただの一例ですので、実際にやる時は自分のルールを決めて下さい。)

  1. 問題を読む。:まず、もちろん問題を読みます。
  2. 解答(解説)を読む。:その後すぐに解答を読み始めます。
    受験勉強のやり方を実感しておく!試験に出る問題の質とは?
  3. 覚えれば良いポイントを明確にする。:解答を読むときには、次回この問題が出た時に解ける様にするには、どんなことを覚えとけばいいのか?というのを、意識しながら読むようにします。
  4. ポイントの数を確認する。:ポイントの数を知っておくだけで覚えやすさが全然違ってきます。
    漠然と覚えようとせず整理し数を把握した上で勉強するのが覚えるコツ
  5. ポイントが自分の頭だけでとりあえず言えるようになるか声に出して確認する。:その後、覚えておけばいいと思った解答のポイントを、問題集の解説を見ずに、とりあえず自分の頭だけで言えるかどうかを確認します。
    勉強したのにすぐ忘れる原因は理解した後すぐ次の問題にいき記憶の確認をしていないため
  6. 詰まったり、引っ掛かった所は解説を確認し、確認した事が分かる様に印をつけておく。
    復習が嫌いなのは一回目の勉強と同じ大変さを感じる状態にしちゃってるから
  7. 再度、解答から目を離し自分の頭だけでとりあえず言える様になるか確認する。:その後言えたならば、すぐに次の問題にいきます。
  8. 疑問に思った事はふせん紙に書いて解説ページに貼り付けておく。:解説を読んでいるといろんな疑問が出てくると思うので、その疑問はふせん紙に書いて問題集に貼りつけておきます。
    問題集の使い方で大事なのは一周目に解説ページの疑問の洗い出しに専念する事
  9. 1分程度調べても、その付箋紙の疑問の答えが見つからない場合には飛ばす。:解答を読んでも理解に時間がかかるとか、何を言ってるのか全く分からないという場合には、ふせん紙に疑問を書き該当ページに貼っておくだけにしてどんどん次の問題に進んでいきます。
  10. その疑問はとりあえずそのままにしておいて次の問題に進む。:そしてどんどん進めて問題集をとりあえず一周終わらして、二周目以降は、貼り付けておいた疑問(ふせん紙)が解決できる知識はどれかな?って感じで解答を読んでいきます

上記の様な感じで自分が決めたルールに沿って問題集を進めていきます。

勉強したいと感じてもルールから逸れる事はやらない

上記の様な感じで勉強する時のルールを決めておきます。

このルールから逸れる事は、基本的にやっていきません。自分がどれだけ気になってしまった勉強内容に関する調べ物だったとしても。

上記の様にルールを決めた場合には、どうしても気になるような疑問が出てきたとしても、1分を超えたならば、それは無視して2周目以降に持ち越しします。

そうでないと頭の中で予定していた当初の進み具合から大きく離れていく事になります。

それはつまり、勉強のやる気が損なわれることにつながってきます。

細かい所に捕らわれ過ぎてしまうと問題集が全然進まないし、かなり大変な作業が勉強に待ち構えている、と感じてしまうからです。

勉強を始める前に「かなり大変な作業が待っている」と感じると、勉強を毎日続けるというのがすごく大変になってきます。
やる気がない+めんどくさい時にやり始めるため唱える言葉

自分が予定していない作業が出てくると、気持ち的に負担が大きくなりますので、ルーチンワーク化した内容以外はやらない様にするのです。毎日勉強するのがきつい今の段階では。

毎日続けられる事の特徴

自分の生活の中で毎日簡単に続けられる様になっているものを想像してみて下さい。

例えば、歯磨きや、寝る前の習慣、部活を始めるときの流れ、コンビニで物を買う時の流れ、ネットショップで買い物をする時の流れ、これらは全て毎回同じような事を同じ流れでやるから何も考えずにできる様になっています。

ルールが一定で、ルーチンワーク化されているのです。

そのそれぞれの流れの中で毎日毎日イレギュラーな事が起きてしまうとしたら、上記の様な事ですら毎日続けることはかなり困難になってます。

毎回毎回「面倒くさい!」「イライラする!」っていうのが頭に出てきてしまうので。

やることが一定じゃないと一気に敷居が高くなってきますので、自分の中で勉強を進める時のルールを決めておきます。

勉強する内容は個別に違って構いませんが、大枠というかフレームワークというか、自分の勉強を進める時の大きな流れは単純化しておく必要があります。毎日勉強するためには。

毎回やることが違うのはかなりのストレス

歯を磨く時にも、流れがあるから歯を磨く作業自体は物凄く簡単になっています。(歯を磨き始めるのが億劫だったとしても歯磨きの作業自体は簡単に感じていると思います。)

「歯ブラシはここに置いてあって、歯磨き粉はここに置いてあって、歯のこの部分を磨き始めて次にこっちの歯に行って、自分が決めた回数往復したら口をすすぐ」みたいな流れです。

もしこれが、歯ブラシがどこにあるのか探さなくてはいけず、歯磨き粉が洗面所においてなく、毎回歯の磨き方を変えなくてはいけない、というのでは歯磨きの作業自体ですら面倒くさく感じて毎日やるのが億劫になってきます。

ネットショップだって、「自分が知りたい内容が書かれているのはページのこの箇所」とか、「発送の詳細はページのこの部分。」「カートはページのこの部分にある。」と分かっているから何も感じずに(めんどくささをそんなに感じずに)買い物をする事ができます。

毎回場所が違っていたり、毎回どこにあるのか探さなくてはいけなかったり、毎回やることが違うというのは、それだけで敷居が高くなります。

難易度が上がってしまうのです。

たまにしかやらない作業ならば、やる事が変わっても全然耐えられるぐらいのストレスですが、それが毎日続けなければいけない様なモノの場合、それではストレスが大きいのです。

ですので、ストレスを少なくして毎日勉強を続けるために、自分がやること(勉強の進め方)を単純化しておきます。

毎日勉強するコツは勉強作業の『形式化』

受験勉強は、基本的には毎日続けるようなモノなので、勉強の流れをフレームワーク化して単純作業化しておくことが、受験勉強を毎日続けるコツの様なモノになってきます。

問題集の解答を頭に入れて、次にその問題が出た時に自分の頭だけで出せるようにするというのが、基本的には受験勉強をする、という事になりますので、問題集をやるときのルールを決めておいたり、復習する時のルールを決めておき暗記作業を楽にするのです。

そうすると、やる事決まってて楽だし、ストレスが少ない勉強作業になるので勉強の継続に物凄く役立ちますし、勉強が継続できていれば成績が上がりやすくなり、日々の努力の結果を感じられるので、勉強を続けるのが更に楽になっていきます。

この記事で挙げた上記のルールではなくても良いので、『自分がやりやすい問題集を進める時のルール』を決めておき、それに沿った様に勉強していきます。

知識欲というのがあるので、勉強し始めたらし始めたであれこれ寄り道したくなるんですが、ルールから外れたならば、そこの知識の勉強はひとまず置いておくのです。

そうすると当初思い描いていた計画で実行できているので、成績も上がってきます。

その上で、やりたいのならば外れた知識の確認とか自分が決めたルールから外れた作業をやれば良いのです。

長くなりましたが毎日勉強するコツは、勉強する時の流れを『形式化』してやる事決めておき、そのルールに沿って勉強していくという事になります。

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